いま再びの赤盤・青盤


・・・忘れていたが12月8日はジョンレノンの命日だったわ。うかつ。罰当たりな俺。(><)


・・・罪滅ぼしに、ビートルズのCDを買った。今なら話題の3万円ボックスセットだろうがそんな金はない。んで、購入したのはまたも「赤盤・青盤」となった。本当に今更なんだけどね。


※注:「赤盤・青盤」とは、ビートルズの公式ベスト盤アルバムのこと。「赤盤」が初期、「青盤」が後期の曲を選曲してある。よく中学生とかが入門用に買う、洋楽初心者向けのイメージが私にはあるのだが。でもポップス史上買って絶対損をしない、超優良商品だと思う。


●赤盤
http://www.amazon.co.jp/Beatles-1962-1966-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%BA/dp/B00005GL0Z/ref=pd_bxgy_m_img_b
●青盤
http://www.amazon.co.jp/Beatles-1967-1970-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%BA/dp/B00005GL10/ref=pd_bxgy_m_img_b


ビートルズ「I Feel Fine」


そのなかでも初期ベスト赤盤の、ジョンの曲が、あらためていい。ポールの「優美でなめらかまろやかな」曲もいいけど、ジョンの初期は再評価だ。この「I Feel Fine」などまさに名作中の名作(耳タコだけどね)。有名な「ブーン」という「フィードバック音」によるイントロ。に続くリズミックなリフ。ガサガサしたロッケンローの平歌。と対比となる「I'm So Glad〜」のフック部分のポップさ。この両方が違和感なく共存している作曲能力のすごさ。ジョンとポールのコーラスワークの勢いと元気よさ。ほめてもほめてもほめ足りないくらい。やっぱり涙もんですビートルズは。(TT)


ビートルズ「I am the Walrus」


後期=青盤の、こういうサイケな聴き辛いナンバーも、あらためてその凄みを感じる。ビートルズ後期のジョンは、手抜きってわけじゃないけど、実験と遊び優先だったから、ソロになってからの曲のほうが良いですね。でも「面白いものを作るぞ!」っていう進取の気性は一貫している。これは天才の本能だろうね。


マチュア・ミュージシャンとして、ビートルズから学ぶべきことは、それこそ山ほどあるが、楽器の腕、歌の技術よりも、作詞・作曲で勝負する点、ここが肝(キモ)かと思う。ことに奇抜なアイディア、異なるジャンルの音楽要素をうまく取り入れるフュージョン(混ぜこぜ)感覚は、常にアンテナを張っておくべき基本姿勢として見習わなければならない点だろう。(このことも、もういわれ尽くした感があるが)


日本にとってポップ音楽は外来文化であり、JPOPは、まがいものとはいわないけれど、どう言い訳してもどこか「2次加工品」たる運命は、捨てきれないと思う。ビートルズも決して「1次産品」ではないが、本場もんのポップ音楽の「扇の要」なのは間違いない。私は「ビートルズもいいけど、他のロック・ポップスも聴いてね」という派だけど、でもそれでも、クリエイターにとっても一般ファンにとってもビートルズは「黙って聞くべし必須アイテム」なのでありんすよ。