JBパリライブ

で、音楽。ジェームス・ブラウンの「71年パリ・オランピア劇場ライブ」を買ってきた。言わずと知れた名盤で素晴らしい。こんな真冬に聞いていても、JBの「ゲロッパ!」で血が沸き立つ。これほど土臭く暑苦しい音楽はあったもんじゃない。スピーカーの向こうから唾が飛んでくる。だけじゃなく、タンやノロウイルスも混じっていそうだ(笑)

肉体と汗がむんむんする表現。これである。「お前は上記の本とJBを比べているのか。活字メディアとポップミュージックを比べても仕方ないだろう」と言われるが、そうじゃない。表現の姿勢、人にモノを伝える心構えを、私は問題にしたいのだ。JBのこのハイテンションなライブの裏には、恐ろしいほど綿密なリハーサルと、ドサ回りで得た経験がみっちりつまっている。全存在を掛けているのだ。

半端な位置で高踏的なもの言いをする人間を、私は信じない。低俗でエグくていいから、腹の底からの表現を、自分は信じる。