テレビ局批判の裏に


・・・あんまりネガティブな記事について、とりあげてどうのこうの言うのも嫌なんだが。


■フジテレビの凋落が止まらない
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121213-00000008-jct-ent


マスコミ同士の競争・ライバルへの誹謗記事か。視聴率3位に下がった事で、これだけ槍玉に上げられて叩かれるのも異常だ。アメリカ的競争主義の弊害か、フジがそれだけ「出る杭」だったのか。


読み手側、我々にも問題はある。こういう記事を「それ見た事か」と言ってる事が問題だ。隙を見つけると「鬼の首を取ったように」いじめつける現代日本の風潮が現れたのか。読むと、「ネットウヨ」のフジテレビ叩きを援護・助長している部分もある。とにかくこんな記事がニーズがあってまかり通る事自体、書き手も読み手も、理性・感性の劣化だと思う。


確かに、ココで言われている「代わり映えしない大御所の起用と、キャスティングのおかしさ」は、私も時々感じてはいる。いい例がバレー中継。ジャニーズアイドルを呼ぶ事もそうだが、他の何の関係もない芸能人を呼びつけて、要らないコメントを言わせる。芸能事務所か、あるいはスポンサーとの力関係か、そういう「大人の事情」が、裏で働いているのではないかと勘ぐられても仕方が無い。


しかしこれは、フジに限らず、テレビ界全てに言えることだ。本来こういう裏の力関係に制作側が屈する事は敗北だ。ましてやその裏事情を、ギャグとはいえ堂々と出すのは破廉恥だ。


「韓流ゴリ押し」「偏向報道」の裏事情については、私は分からない。ただ、先年の冬季オリンピックから続いている「真央ちゃんvsキムヨナ問題」まで引っ張り出されては、黙っていられない。それとこれとは別問題だろうと言いたい。騒げば騒ぐほど、真央ちゃん本人にも邪魔になるし、スケート界全体にも良くないのだ。真央ちゃんが好きなら、騒がず応援しろと言いたい。


どうも世間は……特にネットの若い人は「韓国・中国」を、どうしても「敵」にしたがっているとしか思えない。確かに諸問題でのかの国の上層部の対応には、私も腹に据えかねる部分も大いにある。しかしこの、ネットでの右傾化と、その矛先を、「韓流→フジテレビ」に向けたり、中国の人々に向けたりは、間違いだ。


それはかつて戦前に日本が陥った「大東亜共栄圏」の思想に近づいて行くものだ。その末路は「戦争」「焦土」だ。