B&W685


・・・ツイッター等で小出しに書いているが、新しいオーディオスピーカーを買った。英国Bowers & Wilkins社の「B&W685」というスピーカーだ。



実売価格は5万円台後半。小型だしランクは下から2番目。まあ庶民品だろう。こういう仮住い境遇では有るが、数年間留まる事が確定したためと、偶然広い部屋に当たった幸運と、何より今使っているヤマハの楽器用モニタースピーカーの低音に不満が募って来て、特にクラシック音楽を聴いていて、情けなく哀しい気分になるほどだった。1年以上我慢したならいいだろうと正当化して、「ポチッと」やってしまった。来月末苦労するはずだ。(ーー;


で、この土日にうきうきとセットして、テストも兼ねて色々なソースをかけて楽しんでいた。♪


まず、低価格コンパクトながら信じられないくらいに低音が出る。価格ドットコムその他での評判は本当だった。スティーリー・ダンの「滅び行く英雄」のチャック・レイニーのベースがブンブン唸る!第一の目的である低音の要求不満は見事に解消された。これで2〜3ヶ月冷や飯でもいいくらいだ。


が、オーケストラの音像の柔らかさに関しては、いまいちの感じがした。やや固め荒め、JBLほどではないにしろ、しっとり系というよりは元気系の音に聞こえる。どっちか言ったらロック、ジャズ向きかもしれない。この辺の荒さは、1ヶ月ぐらいしたら徐々に取れてくると思う。


カーペンターズに変えてみる。カレンのヴォーカルのヴィブラートがつやつや。前に出てくる。これはもしやと思ってヘレン・メリルの例の「You'd be so〜」を掛けてみる。おおこれだ!息使いも聞こえてくる。が、サ行が刺さることはない。実に良いバランスだ。サックスソロ、トランペットソロのつややかなこと! 低音が売りこのスピーカーは、実は中音が良いのではないか。歌向きだね。この点は逆に、自分の音楽志向に合っていた。下手にクラシック大得意なタンノイとか、買わなくてよかった。


ただし高音域の伸びと繊細さは、やや足りないかな。今まで使っていたヤマハが、高域にエネルギーの行ったシャリシャリ系だったのでなおさらそう聞こえる。楽器用モニターはアンプ内蔵で、その分音の分離解像度が良かったのかもしれない。こっちも大事に、DTM専用で使おうと思う。