ほんとうの演歌


岡大介「ホロホロ節」



・・・「演歌」というもののそもそものルーツは、明治・大正期に、辻辻で歌われた社会批判・政治批判を伴った「演説歌」を指す。下町の人々のユーモアやペーソスを、おどけて、シニカルも入れて歌うのが本当の演歌。この人はフォークから出発して、現在は寄席で、日本の本当の意味での「演歌」を復活させようと頑張って居るらしい。


岡大介「浅草唄」



・・・これなんかすごいグルーブする(笑)フルバンドだし音楽的にも素晴らしい。なんかニューオーリンズのディキシーバンドみたい。ロックも聴いて来た人達がやっている感じだね。本人もまだ30代前半だという。


震災後混迷する日本は今最低の状態だ。こういうルーツ見直しの中から、何か新しい批評精神とか哲学までも産まれそうな気がする。ポップス・ロックの側の人も、都々逸とか勉強してファンクビートに乗せるとか、もっと伝統音楽の掘り起こしをやったらいいんじゃないかと思う。