ありがとうシンディ


■‪日本がシンディーを愛する理由‬



洋楽ファンでなくても、昨年震災時のシンディー・ローパーのことは、皆すでにご存知なのかもしれませんね。でも私はご承知のようにそれどころではなかったので、つい最近知ったばかりです。私のように知らない人のために、書いておきましょうか。


昨年の3/11、シンディ・ローパーは、日本へ向かう飛行機の中で震災を知ったらそうです。混乱の中、飛行機は深夜、米軍横田基地に降りた。で、あの余震と原発事故の中、彼女は帰国せずに、コンサートの全てをこなしました。会場の電力はぎりぎりまで落とし、募金箱を持って自ら呼びかけ、来れない人には「チケット払い戻し」にも応じた。「歌は私の仕事。それで少しでも、日本の人が元気と勇気を持ってもらえるなら」という信念だったそうです。


これについては1年経った今もって「やはり強行は無茶もあったのでは」と言う意見もあります。歌舞音曲自粛のお題目でなくても、ファンでチケットを買った人の中にも、身内を亡くされた人が居るかもしれない。そういう方の心情を慮っていないのではないかと。


でも「だからこそ音楽が必要なんだ」という、ミュージシャンとしての確乎たる信念。そして日本のファン一人一人への感謝と愛情が、彼女を留まらせたんだと思います。「初来日公演のとき、皆が「True Colors」を一緒に歌ってくれた、あの光景が忘れられません。だから私は、今年も来年も、必ず日本に来ますよ!」


その約束を果たし、震災1年後の日にも、彼女は日本で歌ってくれました。福島の事も心配してくれて、ありがとうシンディ。


シンディー・ローパー、外国人記者クラブでの記者会見
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/800/112997.html