ドリームガールズ


・・・某国営放送衛星で、音楽映画を2本見ました。まずは「ドリームガールズ」。60年代黒人音楽、ソウルミュージックを牽引したガールグループ、「ダイアナ・ロスシュープリームス」をモデルにした、ミュージカルです。


あらすじはこちら。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD41064/story.html


まあ、確かにストーリーは、なんだかつじつまがあってるんだか、ちょっとショボイです。でもね、こういうミュージカルに、ストーリーの深みを求めるのも野暮ってものです。そこに音楽があればいい。きらきらと輝く音楽が。


■dream girls music video


・・・リード・ボーカルが、当時すでにスターだったビヨンセ(実は映画では脇役)ちょっと太めの丸顔のコがジェニファー・ハドソン。この人が賞を取りました。歌唱力もすんごいです。今は舞台俳優中心なんでしょうか


で、ジェニファーがすごいのはいいんですが、ビヨンセ。明らかに2番手役なのに、よくこの映画に出たなあと思って。でも今では本業の歌手の他に、良いキャリアになっていますけど。


「ドリームズ」の3人以外の登場人物にも、それぞれモデルが居ます。辣腕社長のカーティスは、モータウンレコードの社長、ベリー・ゴーディー。エディーマーフィーがやってた歌手ジミーは、マーヴィン・ゲイかな。もちろん脚色しています。ダイアナと社長が結婚していた事実はないし。けど、キャラが誰かはあからさまに解ります。


男やカネに翻弄された人生だったけど、最後には音楽=歌のもつチカラだけが、信じられるものだった、ということでしょうか。この時代の黒人たちは、自由民権運動とかもあって、価値の転換期だった。俺たちでも金持ちになれるんだ!、てんで、こういうカーティスみたいな、倫理を無視した上昇志向を持った人物が、多く居たのも事実なんです。そのへんの理由説明というか、そこが希薄だったのは、ちょっと残念ですね。キャラの描きこみも足りないなあ。


でもブラックミュージックはええです(しみじみ)。