加藤和彦逝去


ショッキングなニュース。作曲家の加藤和彦氏が自殺のニュースが入ってきました。ああ神よ(TT)


加藤さんといえば、「帰ってきた酔っパライ」「あの素晴らしい愛をもう一度」サディスティック・ミカバンド時代の「タイムマシンにお願い」CMソング「家をつくるなら」が有名ですが、他にもこんな粋なソロ作品群を出しています。


■あの頃、マリー・ローランサン/加藤和彦



歌詞:
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND31148/index.html


映像がないようつべで申し訳ないが、この素晴らしい曲と歌詞を、味わって聞いて欲しいです。奥さんだった作詞家の安井かずみさん(94年逝去)と作り出した、数々の楽曲・・・提供曲としては、竹内まりや「不思議なピーチパイ」飯島真理「愛・覚えていますか」などなど、数えきれません。が。それとともに、あまり知られていないソロアルバムが、本当に本当に素晴らしかった。この曲もその中の一曲です。


 80年代、バブルもまだ始まっていない時代のセレブリティの走りのような暮らしぶりだったという安井かずみ加藤和彦コンビ。ブランド志向・成金趣味という声も聞きますが、それでも、ユーミンとはまた違った角度からの「シティポップス」の先駆者でした。シャンソンカンツォーネなどのヨーロッパ趣味と、当時先端だったYMO一派のテクノとを融合させたり、音楽的な試みも数々切り開いてきました。


典型的な曲はこれです。全てシンセサイザーによる「テクノ・ワルツ(ミスマッチ!)」のバック演奏。そして「前世紀初頭のパリの退廃」を気取った、ノスタルジックなフィクション。


ロスチャイルド夫人のスキャンダル/加藤和彦



・・・やはり、パートナーだった安井さんのところへ、行きたくなったんでしょうか。
加藤さんが恐ろしい空虚を抱えていたとしても、やはり残念です。心からご冥福をお祈りいたします。(嗚咽)