頑張れ大山加奈選手


・・・五輪が華やかに開催され、ヴァリボ全日本の選手たちが戦いを繰り広げている頃、今回代表に漏れた「大山加奈」選手が、腰の手術を受けていたそうでうです。


「脊柱間狭窄症」これは確か、みのもんたさんが受けた手術だと思います。おもに骨の老化によって、脊柱の神経を通す空間(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫することで痛みやしびれが起こる病気。お年寄りに多く見られますが、腰に負担がかかる職業に携わってきた人などは、若くてもまれに発症することもある、そうです。


腰をそらしてスパイクを打つアタッカーは、膝・肩とともに腰も痛めやすい箇所ですね。大山選手の場合、もうだいぶ前から悪かったそうです。


手術は、これは腰の骨を少しだけ削るのでしょうか。現在では手術法も進歩し、入院も1ヶ月もかからなくなってきたと聞きます。その後のリハビリで、日常生活への復帰の時間も短くなって来ました。しかし・・・


ことトップアスリートが、元のマックスの状態まで戻すとなると、話が別となってくる。今までスポーツ選手で、この病気から復帰した例は、今のところ「皆無」だそうです! ひょっとしたら、考えたくはないですが、トップアスリートとしてのプレイまでには、回復しないかもしれない・・・・


まさに選手生命の危機。この冬から春、大山選手は本当に、迷い、悩み苦しんだようです。でも、周囲からの励ましもあり、彼女は勇気を取りもどします。「同じ病気で苦しむスポーツ選手が、今後出るかもしれない。その選手たちのためにも、自分が現役復帰の先駆けとなれれば!」彼女は決断し、メスを入れました。そして手術は無事成功し、今は退院し、ゆっくりとリハビリを始めようか、という段階のようです。


「普通に生活できることがどんなに幸せなことか」「五体満足で生まれてきて、リハビリを頑張ればまた大好きなバレーボールができるということが、どんなに幸せなことなのか」改めて実感したといいます。大病をした人は皆、この思いを強くしますが、健康な人には本当には実感出来ない感覚です。


・・・そう、思えばおととしは、メグカナコンビで売り出した栗原選手のほうが足の怪我で苦しみました。その栗原選手も、復帰後はことあるごとに「今自分がバレーが出来るのは、本当に幸せなことなんだ」ということを言っています。そして今度は大山選手。全く、この二人には、同じような試練を神様が次々に与える。そして同じような悟りにまで導かれるように進んでいく。


今シーズンの栗原選手の活躍は見ての通り、完全復活、そして日本のエースとなりました。だから、きっと、加奈選手も、そうなる。時間は2〜3年かかっても、絶対に復帰できます。だって運命が、そうなっているんだから。