一人で取れたメダルじゃない


いやあ五輪が終わってぼけてます。よかったですねえ終盤。ソフトボールからなでしこサッカー、シンクロ、そして短距離のリレーと、日本ががんばって盛り上げてくれました。


ソフトボールについては、もう今や時の人って感じですね。昨晩も国営放送で特番を放送していました。「アメリカのピッチャーの癖を盗んで、ベンチから投球のたびに大声で指示を出していた」「上野投手は新しくマスターしたシュートを、五輪本番まで温存して隠しておいた」などなど、用意周到な作戦のもと、取るべくして取った金メダルなんですね。


「序盤の満塁のピンチを凡打に抑えたとき、勝ちを確信しました。自分でも驚くくらい冷静で居られた。この落ち着きは、もう何か神様が降りて来たんじゃないかと思うくらい。」と。無念無想悟りの境地とは、こんな状態のことを言うのかと、ほとほと感心しました。


「自分ひとりで投げて勝つ、そのつもりではいました。でもやっぱり蓋を開いてみれば打たれて(苦笑)バックに助けられて勝てた。一人じゃ何も出来ません。この金メダルも、チームの仲間はもちろん、周りでささえてくださったみなさんのおかげだと、本当に思っています。」んーーー立派。


この金メダルが、国内リーグの盛り上がりに繋がれば良いんですが。というわけで一応リンク。


■女子ソフトボールリーグ試合日程
http://www.softball.or.jp/info_league/w01/siai/w1_si2007.html


調べてみていて「あれっ?見たことある」と思った、助っ人外国人選手が居ました。豊田自動織機ミッシェル・スミス投手。元アメリカ代表、毎年日本にやってきて今年で16年目、いまだ現役! どうりで見たはずだ。昔、インタビューを日本語で答えていたのを見たなあ。そのときはキャッチャーも外人さんで、2人とも日本語ぺラペラで「へえっ」と思った記憶があります。


ミッシェル・スミス、オフィシャルサイト
http://www.michelesmithjapan.com/index.html


ねー、実は歴史ある競技・リーグだったんですねえ。近くで試合があったらぜひ見たいものです。


一人で取れたメダルじゃない、周りの人に感謝、ということは、メダリスト全員が言っていたことです。そしてその言い方も、本当に嘘偽りなく、心から発せられていることが表情などから汲み取れる。この謙虚さ!「ああ日本人もまだまだ捨てたもんじゃないな」と安堵しましたよ。


さらに、短距離リレーチームにいたっては。


「この銅メダルは、過去の先輩方が戦ってきた歴史があるからこそ取れた気がする。僕たちだけで取ったんじゃない」と。オカルトかい(笑)


でもこの宗教性が、日本人なんですね。失ってはいけないものだし、思い出させてもらって、はっと目が覚めた思いがしました。