桜の寺で二日目は雨


お寺の桜祭りイベント2日目は雨にたたられました。昼の部2ステージ目で降り出し、急遽ステージにテントを張り、防水ビニールで囲い作業。いや慌てました。演奏は短縮ヴァージョンにしてそこで撤収となりました。残念だったのかこれで良かったのか、微妙なところです。


演奏の合間に、お寺の座敷で、檀家総代=祭り責任者の方と、お話をさせてもらいました。こういうイベントを仕掛けまとめるのはとにかく大変です。計画を立てても人はその通りには動かない。役員が10人いても率先して動くのはそのうちの3〜4人だそうで、嘆いてらっしゃいました。それを表面上は出さずに、お客さんや我々出演者など、各方面に気を配ってらっしゃった、今日の雨降りの対応なども大変です。小さな地域の小さなお寺の行事ですが、それでも、やせる思いだったろうと思います。


それに比べて、おおらかでちょっと軽い乗りのご住職さんは呑気なもの。「遠くから観光バスで寄ってもらえることもあるんだけど、そういう人はダーッと来て、桜の記念写真とって、ダーっと帰るだけ。お賽銭も手を合わせもしないの。もう観光バスの人だけ駐車料金徴収しちゃおうか!」と(笑)そういいつつ一方では、小中学校の部活動合宿に座敷の大広間を無償提供していて、今回の土曜の晩もどっかの少年野球チームが来て合宿していました。うーむなるほど、この住職なかなかに魅力的な方なようです。しかし細かいタイプの総代さんとの相性はどうなんだろうなあ。いらぬ心配ですけど(笑)


さて我々バンドメンバーの方ですが、実は今回急にリードギターが不参加となったのです。で、昨年来「横のバンド間つながり」が出来た、地元養護学校の先生バンドから、ギター2人+ボーカル1人、助っ人をお願いして参加していただきました。夜勤、シフト勤務の中、なんとかやりくりをつけて駆けつけてくれ、助かりました。こういうイベントで、あまり演奏環境も良くない中でも、喜々として弾いて頂いている。やはりロックが、バンド活動がお好きなんだなとつくづく思います。一銭のお金にもならず、端から見れば全くの無駄、損得で言えば損ばかりの趣味活動。それにこれだけエネルギーを費やさせる、「音楽」とは何なのでしょう。素晴らしいですが、逆に恐ろしくもあります。「音楽」に魅入られすぎると、人生が狂ってしまいますね。ましてや演奏者や作り手としての道を選んで、何をどうしたらいいのか、考えてしまいます。


ともあれひとつ終わりました。