[]愛する人をつくるな


愛する人をつくるな
愛する人に会えないのは苦しみである
愛する人を失うのは災いである
ゆえに、愛する人をつくるな
愛から遠のけば、憂いもなく、憎しみもなく、恐れもない
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この言葉は、「法句経」というお経の一節にある言葉です。お釈迦さまはどうやら本当に、弟子達にこういうことを言ったらしいです。


仏教は、恋愛はもとより、それこそ家族愛すらしがらみだから、捨てられるものなら捨てろといいます。物欲・金銭欲・出世欲などはもっともってのほか。うたかたのこの現世、とにかく自分をすてられるだけすてて、修行と他愛とに生きろと説きます。


この考えは、今の私達の考えでは理解しがたいです。特にポップ音楽とかにのめり込んで育ってきた私などは特にわからない。若いときにこのお経の内容を、仏教をやってる友人から聴かされたときは、反発さえ覚えました。


でも、歳を取ってくると、この言葉、すごくひっかかってくる。気になるようになってきました。愛と執着は紙一重。過ぎた愛は執着を呼んでしまう、ということでしょうか。相変わらず理解しがたい言葉ですけど、不惑を過ぎてこの境遇、考えてしまう自分が居ます。