トラン君の国籍問題


フィギュアスケート。ペアのマーヴィン・トラン君の日本国籍取得問題。オカミの感触は良くないようだ。まだ結論は出ていないが難航するかもしれない。猫ひろし同様、日本居住年数などが問題となってくると言う。


高橋&トラン組は世界選手権でブレイクしかけ、今が売り出し時のペア。五輪出場が叶わぬとなれば日本スケート界の一大痛恨事となってしまう。私もスケートファンとして是非出て欲しいが、しかし安直に国籍変更して、選手層の薄い、出場しやすい国から五輪に出ようとする選手が続出している昨今、国際世論的に慎重になるのもわかる。(ただ日本のオカミが、そこまで考えているかは、はなはな疑問だけれども。)


国を背負って競技することは崇高なことだ。一時期はやった「自分のために楽しく競技しよう」では、アスリートの本当のチカラは出ないのではないか。やはりトップ選手たるもの、国家の威信と期待を背負ってナンボだと思う。


ところがマーヴィン君の場合、アジア系だが日系ではない。彼自身が「日本人になって五輪に出たい」と言ってくれたようだが、だとしても一時の五輪のために、協会やらが無理くり彼を日本人にしても、彼は果たして力を発揮出来るだろうか。何よりこの国籍変更が、彼の将来のためだろうか。


だからもし、彼の五輪出場叶わずとなっても、残念ではあるが失望してぶーぶー恨んだりはしないほうがいい。


フィギュアスケートはやっぱり個人競技。さっき言ったように国を背負うのは大事だけど、逆に国がなんぼのもんじゃいという根性も必要だ。わざわざ競争の厳しいロシアで代表になった川口悠子選手のように、場合によっては高橋成美ちゃんもカナダ国籍になる事も、良いじゃないかと思う。日本代表でなくなるのは残念だけど、我を通すとはそう言う事だ。


とにかくこの若い二人に、幸と不屈あれとエールを送りたい。