GPファイナルフリー


GPファイナル・男女フリー、見終わりました。


男子は、ショート終わって荒れるかな、レベルが低いかなと思ったら、違いました。4回転跳んで当たり前、全員がトライします。その上で、成功しても失敗しても、その後のプログラムを滑りきった上で、全部の内容で勝負を決めようという。世界トップの大会と同格の、素晴らしい戦いになったと思います。


まず4位の羽生君、4回転綺麗に決めています!(@@)その後の力の入ったプログラム展開は素晴らしいかった。順調に育っています。その見目も含めて彼はスターになるべき星でしょう。大学どこに進学するのかなあ。


5位アボット君。転倒2ながら私は彼の滑りには拍手を送りたい! 静かな地の底から湧くような曲を、虚飾を一切無くした、地道なプログラムを、無心に表現していました。オーラと言うか真迫力と言うか、素晴らしいと思った。土壇場ででもミスが多いのは、うーん何なのでしょうね。


3位フェルナンデスは、4回転は確かにすごいけど、はっきり言えばそれだけ。優勝したパトちゃんも、今回は良くないね。プログラムとしては散漫になってしまった。


で、我らが高橋大輔は2位なんですが、ブルース素晴らしかったですよ! NHK杯で彼は「ブルースにしては爽やか過ぎたかな」ってなことを言っていました。で今回はそこ、粘り着くような、まとわりつくような哀しみさえ、表現していたと思う。音楽の拍に対して微妙に、振りを遅らせる・モタつかせるんですね。もちろんやりすぎずに。これが出来て、なおかつ山場でウワーーっと盛り上げる。彼は絶対計算してやっています。すごいですよこれは!!


女子は逆に、フリーはちょっと、誰かしらどこかしら失速する選手が多かったかな。その中でカロちゃんおめでとう!後半もこけずによく頑張れました。しかしプログラム振り付け&選曲が相変わらず私好み。モーツアルトとか古典派の曲は感情移入が難しいんだよ。


あっこちゃん2位もおめでとう。明るくクラシカルな華やかさの「こうもり」は、情熱のタンゴステッパーだった彼女の新境地でしょう。世界選手権で完成を見る事を願って。