見つけたジャズ喫茶


最近、自分のトレンドにひとつが「ジャズ喫茶」であるが、やっと一軒、隣の駅前に見つけた! 今時ほんとに化石だが、ここはまだ新しい。建物は「普通の家」である。看板も小さいし、見つけられないでしょう。


http://www.kashiyo.jp/koriyamajoho/006/new.php?n=997
http://cafe3.365blog.jp/d2010-12.html


昨日お邪魔したが、言っては悪いが狭い。本当に普通の住宅を改装した感じだ。しかし木のテーブルとコーヒーの匂いと流れるモダンジャズは「それもんの」世界。マスターも紳士という感じだ。「定年退職して道楽ですよ。土日に仲間たちとのたまり場としてつくったんです。だから宣伝もしないし店に電話もおきません。」とのこと。なるほどそれはそれで素晴らしい。隠れ家は人に知られたくないもんね。


オーディオは、JBLの背の高いタイプのスピーカーを軸に、アンプ類はデノンで統一しているようだ。会津真空管自作親父とはまた違った「音楽のためのストイックな」システムである。レコードプレイヤーはないようだ。アナログレコードは数枚飾ってあるが、掛けるのはCDである。モダンジャズの「名盤」も、厳選はしてあるようだが主力は網羅されリストにまとめてある。その中からリクエストも出来る。「あ、でも、マイルスの前衛の奴はないです。聴かない訳じゃないんだけど・・・」とか。なるほど、わかりますそれ。


で、コルトレーンの初期と中期の聴き比べをかけてくれました。「いつ頃からかカチっと吹かなくなって、前衛に行っちゃうんですが、初期はすごくいいですよ!」と。こう書くとこのマスターもウンチク親父のように見えるがそうじゃない。実際は控えめでぽつぽつとお話しする。


レコード音楽好きはどうしても一人が好き・孤独が好きな人が多い。神経が細いのだ。ご自分もお客さんもそういう人が多いのだ。だから語らない。お茶を飲みながら何時間でも音の世界に浸る。「非建設的、高踏的。何が面白いのか」と言うなかれ。そういう世界なのだ。マニアック閉鎖的、時代遅れと言われても、だから良いのだ。ライブでバカ乗りするだけが音楽じゃないのだよ。


と、でも、やっぱりオタク親父であることは否定できないけどね・・・。