友遠方より


人並みにシルヴァーウイーク連休した難民です。自虐。


一昨日、昨日と、学生時代のバンド仲間(漫画仲間でもある)連中が、こちら福島まで来てくれた。25年ぶりに逢うって奴も居て感無量だ。まあこういう事故で難民になったので、義援がてら顔見に遠征してくれた訳だ。ありがたやありがたや。


駅で逢って開口一番、「横田は巨大化したなー」と言われへこむ。それぞれ肥大してるんだお互い様さ。でも昔の面影はかろうじてキープしていて、「見る影」ぐらいは残っていてよかったよ。


まず飯〜夕方スタジオ入りして久々の音出し〜夜は怒濤の飲み会、という第1日目の予定だ。こ洒落たカフェやスナック等に行っても皆浮くだけなので、店は私の一存で「大衆食堂」を選択。郡山駅前の「三松会館」というところだ。ラーメン・カレー・とんかつ食って酒も飲めるという店で、地下足袋に工事服で入った方が似合うんじゃないか、という店だ。昼飯をたらふく食った後「また夜、宴会に来ますから!」と予約。夜もここでダベった。一日同じ食堂に2回も来ると(笑)


二十七年ぶりのバンド……「ジョニー横田とぽっくりバンド」2時間だけの再結成は、やっぱり皆共通して敬愛していたキヨシローRCサクセションだ。雨上がりの夜空に〜スローバラード〜トランジスタラジオ〜きもちE。このへんは青春リアルタイムで観て聴いて演奏してきたナンバー。星になったボスに捧げるぜ。古い曲だが、絶対色あせる事のないエバーグリーンだと信じる。俺たちの心意気も変わらないぜ!


と、キヨシローへの感謝と、大衆食堂の巨大なイカフライの油と、会津の名酒に囲まれて、話はつきぬ夜は更けていった。



翌日はこれまた私の一存で、大好きな「会津若松七日町」再訪に仲間を連れ出した。オススメなんだぞこの旅程は。磐梯山と田園の車窓風景だけで酒のつまみに絶対なるし。七日町のレトロな建物群や作り酒屋だけでかなりタイムスリップできる。


それと謎の店。前回行ったジャズ喫茶「ラグ」はお休みだったが(号泣TT)店の前からでもその異様さは堪能できたはずだ。近くに、以前気づかなかったが「レオ氏郷南蛮館」なる名前の、これまた何屋なのか分からない建物を発見した。「これは」と思ったが、またもやお休み(TT)商売っけがないね会津の人は!後で調べて分かったが、ここは民営の博物館で、中には、会津若松の開祖、蒲生氏郷(がもううじさと)が構想したと言われる「天守の間」……黄金の部屋が再現されているそうな。また今度行かねばならぬ場所が増えたわ(笑)


で、土蔵の蕎麦屋でざるを食らい、気温30度越えの中、ビールを汗にかえて、五十の声を聞くばかりの親父が五人、福島会津路を旅してきましたとさ。いやいや古い友人たち、本当に良く来てくださったありがとう。皆で青春を過ごした事は忘れようもありません。生きていましょうね。毒を吐き後ろ指さされてもさ。



道々発見した「キカイダー」と。