ヤマハのミニモニタースピーカーMSP3


以前から欲しかった、ヤマハのモニタースピーカー(アンプ内蔵)買ってしまいました! 以下、オーディオレポートになります。興味ない人勘弁してね。


YAMAHA MSP3
http://proaudio.yamaha.co.jp/products/speakers/msp3/


・・・まず予想はしていたが、ちっちゃい。高さ23cm×幅13cm。アンプが入っているのでがっしりはしてるが、この大きさで大丈夫なのか、ちと不安になる。


取り出し結線終了。手始めにドナルド・フェイゲンのCD「モーフ・ザ・キャット」を鳴らしてみる。音の基準として「良く録れてる」と評判のアルバムなのだ。果たしてどんな音か。わくわく(^^)


・・・うーむ、なるほど・・・やはり低音のふくよかさはやや足りないか。前面に低音・高音のトーンコントールあるので、低音のほうをひと目盛り上げてみたら良くなりましたが。楽器用モニターと言うことで、市販の音楽CDを再生すると、ちょっと音が「カサカサ」するなあ。このへんが「色づけされてない・フラットな」特性のなせる技なのだろうなあ。高音は良くのびてます。


自分の作った音源も再生してみた。なるほど、低音・高音共に出過ぎの「ドンシャリ音」に聞こえる(^^;;ま、意図的な部分も、多少あったけどね。でもウデは悪いんです、ミックスダウンって難しい・・・


「電子楽器のモニターに最適」とうたい文句がある。それなら「パフューム」がよかろうと(笑)かけてみました。確かに良いですね。やや聴き疲れしますけど分離が良いのがいい。
もっといやな刺激が多いかと思ったがそうでもない。中田ヤスタカ、流石です。


同じJポップでも、オーソドックスな女性ボーカル、川嶋あいとかは、イマイチに聞こえます。これはソフトの作り方、ミキシングエンジニアの問題かも。
最近のコンピュータ・ミックス(プロツールズ)の、使い方のセンスですね。コンプレッサーというので音を圧縮して、歪み防止&音圧向上を図るんですが、それが「やりすぎ」なんです。如実に解る。


で、ためしに、昔の古ーーいモダンジャズの名盤、ソニー・ロリンズ「サキソホン・コロッサス」を掛けてみる。と、とと! これが!!!


・・・いいのだ、すごーーーく!(@@)サックスが生々しい。ウッドベースの「指ノイズ」まで聞こえる!ロリンズ御大の例の、豪快な「ブオッ!」っていうブロウ吹きのとこなんか、ぞくっとする!
ジャズファンには、いいかもしれません。楽器用モニタースピーカー。


ちなみに「ウィーン・フィルハーモニー」のモーツァルトを掛けてみましたが、ははは……クラシックのオーケストラもんは、ダメかも。分離が良すぎてスケール感がちっちゃい〜〜(^^;;


結論。どこまでもフラットな、楽器用モニターだというわけでした。MIDIには確かに良いかも知れません。こういう「アラを見つけてくれる」スピーカーが「モニター・スピーカー」なんでしょうなあ。 同じシリーズでいっこ上の「MSP5」だと、より量感のある低音になるそうだが、これだって大きさからすれば信じられないくらいちゃんと低音も出ます。


ちなみに入力も2系統入って、前面つまみでそれぞれボリュームコントロール可能です。入力1がピンジャック、入力2がXLR&フォンジャックのパラです。