エースの決断・大山加奈


NHKスポーツ大陸
■「エースの決断」バレーボール・大山加奈
BS12010年 3月14日(日) 午後 7時10分〜
総合 2010年 3月15日(月) 午後 10時45分〜


http://www.nhk.or.jp/spotai/onair/220/index.html


栗原恵選手とともに「メグ・カナコンビ」と言われ、ルーキーがいきなり全日本の主軸に抜擢された。あれから7年。実は二人ともケガが多く、なかなか思うように活躍できない日々が続いています。


・・・ここにあるとおり大山加奈選手は、腰の手術を受けました。普通の日常生活でちょっと走ったりするなら、もう十分な回復振りです。しかし、ことトップアスリートのレヴェルまで行くには、未だ厳しい戦いを強いられています。もちろん彼女は退きません。再びチームのエースとして貢献できる日を信じています。


で、番組を見たのですが。コレが……うーーん、ちょっとショックでした。


単に「泣けた」とかではなく、暗たんたる気持ちで見ました。自分は彼女のファンですが、それをもってしても、頑張れとか、昔のように全日本で豪快に撃って、とは、とても言えない。それほど深刻だと思いました。外科的には治っているはずなのに、痛みが出て動けなくなる。「負のスパイラル」に陥っている……


サイドのエースアタッカーと言うポジションは、やはり過酷なんでしょうね。期待されながらも潰れていった選手は本当に多いです。セッターとブロッカーはアラフォーまでやってる選手もいるけど、サイドは30代の選手は数えるほど。もちろん主砲としての責任は重い。全日本のエース、イコール、世界エースであらねばならない。この重圧。「エースはかくあるもの」という理屈は解るけど、「エース一人に頼りすぎ」の、構図もあるのではないのか。近代ヴァリボは速攻や移動攻撃などを行う、ミドルブロッカーの役目が飛躍的に大きくなったけれども。それでも「最後はエースの責任」となる。これが、やっぱり良くない部分が、あるのではないか。


大山選手のこの不調は、メンタルの部分、マイナス思考が原因が大きいと思います。「チームに申し訳ない」「自分は役に立たない」と、どんどん落ち込んでいく。カナは、昔からですがちょっと優しすぎて、勝負の世界には向かない性格。このままでは、腰だけじゃなく心も参ってしまう。


ファンにあるまじき言葉をはくけど、一度、バレーから完全に、離れた方が良いかもしれない。その上で、再起を図るにしても、今までの豪腕のエースポジションじゃ、ダメだと思う。で、いっそ私は、カナに「ミドルブロッカーへの転向」ってのを、真剣に考えて欲しいのだがどうだろうか?全日本入りするのにも都合が良いのではないかと思う。


・・・でも本人が却下するだろうな。日本人の、散るのは覚悟特攻精神は、女性アスリートにも流れています。冷徹な計算など出来ない。


神様は超えられない試練はあたえないそうだが・・・ああ(TT)