復活劇ふたつ


■<小学教師>病気で失明…あきらめるな実践、今春再び教壇に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091207-00000016-mai-soci


・・・すごいねえ。全盲の先生、しかも小学校だ。ご本人にも頭が下がるが、この復職を認めて協力している同僚の先生、学校側、そして教育委員会が、立派だと思う。頭の固い組織が多い中でよくぞやってくれた。現場は現場でご苦労があると思うが、子供との情愛、先生同士の友愛を持って、日常を継続していただきたいと思う。


■右手の麻痺を克服!40年ぶりに復帰、幻のピアニスト、レオン・フライシャー・プロフィール
http://www.aspen.jp/artist/foreign/2008/leonfleisher.html


・・・これもすごいことです。36歳で右手の薬指と小指が、どうしても伸ばせなくなってしまう奇病を発症。ピアニストにとっては死と同様、実際に自殺も考えたそうです。泣く泣くピアニストをあきらめ、教育者・指揮者として活動していました。が、90年代半ばごろから治療法が開発され、70歳近くになって再び「両手での演奏」を、取り戻したという!


テレビでこの髭じいさんピアニストの来日公演は見ました。さすがに、ショパンやリストを華麗に弾きまくることは無理そうですが、バッハが、すごくよかった。静かな、厳しいバッハ。「無念無想」という言葉が浮かんできました。


■バッハ「羊たちは安らかに草を喰み」ピアノ演奏:レオン・フライシャー


「手が不自由にならなかったら、学生に教えるために言葉を磨くことも、音楽を深く研究することも、今ほど十分にはやってなかったと思う。三十数年、演奏を奪われた代わりに、私はもっと大切なことを、得ることが出来ました」という。「別な形でも、音楽はできる、あきらめることはないんだと思い続けていました。その結果、幸運が少し降りてきたのです」と。


ホント「神の祝福があらんことを」です。ここまでうまく復活することはラッキーでも、悲観したらそのラッキーすら起こらない。私も頑張ろうと思います。