スケートアメリカSP


はい。スケートアメリカ、まったり観終わりました。村主選手は残念ながら表彰台に届かず4位。グランプリファイナル出場はなくなりました。泣。


でもこのシリーズは調整・練習試合と考えれば、今の時期はこれでよいのです。ショートはなかなか良かった。プログラムを「表現すること」の身骨を砕く村主選手の姿が見られました。フリーのスパルタクス、後半のジャンプをぽろぽろと取りこぼすところに、一抹の不安もありますが、しかし中国大会よりははるかに切れがよく、やっと「何をやろうとしているか解った気がする」演技でした。双方エレガントなプログラムで、昨年の「らしくない」姿より、ファンにとっては嬉しいでしょう。でもややコンテンツが易し目で地味な印象なので、このプログラムででがーっと点数を出して、逃げて行くのは厳しいなと思ってしまいます。ロシアの若手コーチ・パシュケビッチさんとは旧知の仲で、彼が診るのはいいことなのでしょうが。でもコーチ変更が遅かった。結果振り付けの練り上げも時間がなかったのではないかと思います。でもでも、コンディションの第1のピークは、あくまで年末の全日本です。早く帰ってきて国内で調整したらいいと思うのですがねえ。エキシビションにも出られて、あのたばこに火を付けて貰う「パダン・パダン」もお披露目できて、よかったです。


他外国勢。キムヨナちゃん世界最高得点達成。背中の表現がすばらしい。スピード感はちょっとおさえたかな。フィギュアスケートは点数を争うスポーツなのだから、これで文句を言うのはお門違いなのだろう。でも、去年のプログラムも今年のプログラムも私は好きではない。007は去年の「死の舞踏」よりはいいが、どうも表現が浅い気がするのね。感心はするが感動はしないというか。調整ピークを五輪に持ってこれるのか心配も少しあります。後は、爆発的な若手・レイチェル・フラットと、トルコの選手、なんと言ったかな、が、雰囲気があって良かったです。