かすむ所信表明


・・・○りぴーの陰で完全にかすんだのが、首相の所信表明演説。政治の話は興味ないけど、話の中で引用として「チョーク工場の会長の話」と、そこで聞いた「禅宗のお坊さんの話」を織り交ぜたらしいですね。調べてみましたら、その会長さんはこの方らしいです。(↓)


http://www.wave-publishers.co.jp/contents/tokushu/21.html


この会社では知的障害者の方を多く雇用しています。しかし会長が疑問に思っていました。「重度知的障害者の方は、施設で楽に過ごすこともできるのに、なぜ、満員電車に乗ってまで工場に来て、一生懸命に働こうとするのか」理解できなかったそうです。ある日、禅寺のお坊さんにこの疑問をぶつけたところ、禅師いわく。


「人間の究極の幸せは、
 1、人に愛されること。
 2、人にほめられること。
 3、人の役にたつこと。
 4、人から必要とされること。


・・・この4つだと思います。働くことによって、2、3、4が満たされます。もしかしたら1、も、働くことで出会いがあってかなうかもしれない。障害者の方たちが、企業で働きたいと願うのは、社会で必要とされて、本当の幸せを求めたいという、人間の証なのです。」と。


・・・こういう話を所信表明に盛り込むのは、いいんじゃないかなあ。世界に誇れるよ。


上記4つの項目を逆から、能動の立場で見てみると、人間の生き甲斐が集約されるような気がします。


 1、人を愛すること。
 2、人をほめること。
 3、人の役に立とうとすること。
 4、人から必要とされたら、精一杯応えようとすること。


きれいごとの理念はうそ臭いと、おっしゃる方が多いかもしれない。でも、だからこそ、言わないといけない。宗教的道徳心まで言及した総理、私は評価したい。海外メディアにこういう面が報道されればいいと思います。