五輪開会式


・・・五輪開会式、中継テレビ見ました。いやーまあ、地デジならではの迫力映像堪能できました。でもショー演出と言うと、もうひとつ、感動させて欲しいところが欲しかったなあ。


アトラクションはいかにも中国らしい、これでもかという花火と、人海戦術での一糸乱れぬマスゲーム。見事だというひとと、どうにも共産圏くさくて好きじゃないと言う人と、賛否分かれるかもしれません。私は好きでした。あの、フランス辺りのデザイナーが作りそうな「近未来的な着れない服と、異様な宇宙人ボディ・ペインティング」がなかっただけ、こっちのほうがずっといいかなと。笑。ただ花火は、温暖化防止の観点からもやり過ぎだったかもなあ。


入場行進前に、毎回お国柄のテーマを絞ったアトラクションがあるのが、もはや当然になりましたね。大昔はこれはなくて、確か84年のロス五輪から始まったのではなかったかしら。(十分大昔ですが)それ以降ショー化演劇バレエ化傾向は拡大の一途をたどっていますが、なんといっても時間が長過ぎると思う。30分ぐらいでいいよアトラクションは。


選手入場行進も、だらだらと入ってくるのが通例になってしまった。時間短縮・経費節減の意味だと、きちっと整然と行進して入場したほうがいい。これも賛否あるだろうなあ。軍隊調までしなくてもいいけど、もう少しなんとかしたいなあ。時間がかかり過ぎ。人垣作って待っている「コンパニオンのお姉さん」達が、疲れてみるみる動けなくなっていく。そこが気になって気になって(笑)倒れる人が出るんじゃないかと、そっちの心配ばかりしてしまった。笑。


点火式のワイヤーアクション。空駆けるのは確かに盛り上がる。でもせっかく最終走者にかつての体操金メダリストを選んだのなら、競技に関係した演出をして欲しかった。例えば、吊り輪か鉄棒の演技をしてもらって、着地した瞬間に導火線に火がついて点火とか、どうだろう? 地味かな。


まあ開会式のアトラクションはお祭りで、あまり表現芸術にしてはいけないという向きもあろうが、でも、せっかくの人類の一大イベント。ネガティブな問題提起や、地球社会全体に対する批判みたいなものまで、視野に入れた上でのエンタテイメントってのも、ありなんじゃないか、とも考えていました。