バレーとゲドとゲンコツと


■女子バレー、イタリアに4年ぶり勝利
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080711-00000175-jij-spo


「勝ったの負けたのと騒ぐな!」とは言っても、やはり勝利は良いです。へへへ。(^^)昨晩は不調だったセンター杉山に当たりが戻って来たのが勝利の要因。それに鼓舞されて全員が持てる力を出し切れた、良い試合だったと・・・・


と、しかーし、水を差します!こっからちょっとだけ専門的に。


栗原のバックアタックに対して、イタリアがブロック1枚というケースが、どう見ても「多すぎた」。これは、先に触れた杉山の「オトリ」と、セッター竹下のゲームメイクに翻弄された結果なのだという向きもあろう。しかし、それでもあのイタリアが、こんなにブロックにつけない「はずがない」。


・・・私は、栗原のバックアタックの細かいデータを取るために、イタリア側が戦術として、わざとブロックに付かず、バックアタックを打たせたんだと思う。イタリアは、手を抜いたとまでは言わないが、結果よりも分析と修正優先で、戦っていたのは、事実だと思う。欧米人はここまでしたたかなのだ。いつも全力で特攻精神!なんてやってるのは日本人だけ。そこんとこ、ゆめゆめ油断しないように。この勝利に浮かれないように、たのむよ晶ちゃん!!


ゲド戦記・公式サイト
http://www.ghibli.jp/ged/


・・スタジオジブリ宮崎吾郎(子)監督の「ゲド戦記」テレビで見ました。なるほど駄作だ(核爆)。


あらすじは良いと思う。原作のシリーズからつぎはぎして再編成して、原作者のル・グウイン女史は面白くなかったそうだが、2時間の映画にまとめるにはこう切るしか無かっただろう。しかし、ワンカットの時間が長過ぎ冗長、脚本も人物の描き方にも深みがない、物語がただの勧善懲悪、などなど、欠陥が多すぎる。何より、テーマ「人は死ぬべき運命だからこそ一生懸命生きるんだ」を、台詞でもろに、登場人物に言わせてしまっている。で、何となく戦って超人的な「竜」の力に救われて終わり。最初に提示した「世界が危機に満ちている
」という投げかけについての回答は、提示されないまま肩すかし。これではもう表現としては、致命的だと思う。

言いたくないけど、こればっかりは「とことんダメ」な映画だった(泣)


・・・さて。


■遅刻83人にゲンコツ、宇和島の中学教諭…行き過ぎと謝罪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080711-00000016-yom-soci


・・・体罰体罰、それ自体がよくないという人もあると思う。しかしこのケースは、私はここまで外部ニュースになるほどの問題ではないと思う。一人二人を感情で殴って、歯が折れたとか口の中を切ったとかそういうのならまだしも、叩かれた83人のうち2〜3人がたんこぶを作った程度でしょう? いちいち騒ぎに持っていく方が、モンスター・ペアレンツにおびえる教育委員会の弱腰を露呈して、そっちの方が問題じゃないか?


 しかしこの先生も、よくも83人もの生徒をコツンやったもんだ。ゲンコするほうも痛いしへたすりゃ手を痛めるよこの人数は。途中でイヤになってくるし、殴ってる方も暗たんたる気持ちなってくるよ。子供が好きな先生ならなおさら、きっと心で泣いて殴っていたんだと思うよ。


 こういう「殴られた痛み」て、年取ってから懐かしく思い出されるんだよ。「あーあの時の○○先生、本気で怒られたなあ、当時はこの野郎と思ったけど、今思えば、怒ってくれてありがたかったなあ」ってね。単にぶたれたから、叩かれたからでキーキーではなく、親は、そこまで分からないといけない。それもわからなくなっている親の側の、心の貧しさこそ問題ではないのか??