スジはスジ続報

■「拳銃」向けられた人いない! 高校生ビンタ事件の真相
http://www.j-cast.com/2007/09/07011112.html

・・・続報です。なるほど、「電車内で人に向けたのではく、窓の外にむけて構えるマネを取っただけ」だったわけか。警官の方は………う〜む「いきなり車外に引っぱり出し、問答無用で平手打ちをした」「当時非番で酒に酔っていた」のか。そうなると話は全然別で、この巡査は単なるブチ切れ、傷害罪だわ。官憲のおごりがあったね。

 しかし、それだとしても、何故高校生が拳銃型ライターなどというものを持っている? しかも公共の電車内でちらつかせた罪は消えないと思う。いつテロが起こっても不思議ではない昨今、単なるイタズラでは済まない。この子の親は「報道が事実と違う」ことを知って憤ったそうである。事実違っていたわけだが、その前に、息子が「世間様に対して大変なことをした」ことを認識しているのか。言っては悪いが親の良識を疑う。

 亡くなられた河合隼雄先生が言っていらした常套句に「母性原理」「父性原理」と言う言葉がある。「どんなことがあってもこの子は私の愛、命を掛けて守るわ」というのが母性原理、「たとえ息子でも、法と神を冒す者は罰する」というのが父性原理だ。戦後日本の家庭は、優しく母性化しすぎて父性がほとんどなくなったという。いや、父ちゃんが甘くなったせいだという単純な問題ではない。むしろ逆に、父ちゃんが子供とよく遊び、その中でよくしつける、触れあいの時間を取れなくなったせいだ。数々の少年犯罪の原因も元をだたせばここに行き着くことが多いが、この子の家庭もそうではないのか???

 この話題はネット上でも賛否とかよく議論されているようで、良いことである。社会常識からこころの問題にまで、深く考えさせられる問題だと思う。