私的音楽事始2

・・・・じゃあ、私的音楽事始め、その2を。

初めてギターを手にしたのは中学2年の時。その直接のきっかけとなったのが、大学生アマチュア・フォークグループのコンサートを見たことでした。

私の居住する場所は福島でもハズレのハズレ、ど田舎です。今でこそ村おこしで夏にストリートライブフェスタなんぞやるようになりましたが、ン十年前はそんな考えられなかった。その村に、何の繋がりで誰が呼んだのか、郡山の某大学のフォーク研究会の連中が来て、体育館でコンサートを催したんですね。後にバンドを組むことになる仲間4〜5人と、そのライブをみたんですが、未だに、何故あの時期に、こんな田舎では「あろうはずのない」アマチュアライブがあったのか、とってもとっても、謎です。

どんな曲をやってくれたのかは、もう全然覚えていないです。ただ覚えているのは、長髪でジーンズで、生ギターぶら下げているお兄ちゃんがが3人、ステージで歌っている絵ヅラのみ。彼らが少し動くと、ギターの弦……糸巻きのところから余って飛び出してる部分とか……が、キラっと光る。進行とかものんびりしたもので「この曲は立ってやる?座ってやる?……はい、じゃ立ちましょうね」とかいう案配。

でもその雰囲気が、いかにも「自由の象徴」って言う感じでね。ほんとうにキラキラしていたんです。

77年か78年なのかな? ユーミンや達郎さんなんかももちろん居ましたし、フォークブームは終焉を告げ、世の中はニューミュージックなんて呼ばれたバタ臭いポップスへ、そして、サザンやゴダイゴなどのバンドが登場してくる前夜の時期でした。洋楽ではクイーン、キッス、エアロスミス、と、女子に絶大だったベイシティ・ローラーズ。でも私が見たのはフォーク。田舎と東京のタイムラグだったのでしょうか。いやでも、当時深夜放送のパーソナリティーは、谷村新司さんとか、山本コータローさん(走れコータローとか岬めぐりとか知ってる?)が人気で、友人皆眠い目をこすりながら聴いていたものでした。だから実は私は「根はフォーク」なんですな。

この謎のアマチュアコンサートのおかげで、思春期に外へ出ずに、家で楽器をの生活一辺倒になります。ラジカセ2台で多重録音したり、木琴とリコーダーで「ハイウェイスター」をやったり、シンセに手を出したりの音楽ヲタクの話は、又今度。