やっと世界フィギュア

ふってわいたような年度末進行も小休止。今日明日は休める予定です。ふう。

今回のナリワイは親会社からの急な依頼なのだが、この間の祝日、課員全員で休日出勤していると、その親会社の担当氏がお菓子を差し入れてくれた。「休出までさせる形になって申し訳ない」と頭を下げていった。氏も結局は間に挟まれたサラリーマン。その菓子折代もポケットマネーだろう。形とはいえスジを通した立派な方だ。お菓子を貰った言うわけではないけど、出世するよ(笑)でも世の中しがらみ、あらためて大変だなあと思った次第である。

さて、フィギュアスケート世界選手権! 銀メダルおめでとうの高橋大輔選手の演技は観そこなったが、昨晩の女子ショートは、なんとか観ることが出来た。1位が韓国のキムヨナちゃん、2位に安藤ミキティーがつける、なかなか良い展開だ。

浅田真央ちゃん、やりなれたはずの「ショパンノクターン」でのミス。苦しそうな表情で、動きも全然重い。これは…東京開催での緊張感ではなくて、もっと根が深い「壁」につきあたっていると思う。乗り越えるのには時間と、打たれて落とされて泣いて「スケートなんかやめる!」ってとこまで行かないと、越えられないものではないか。一昨年の安蔵ミキティのようにね。これは見守るしかない。残酷なようだけどね。

で、その安藤。固かったが、なんとか懸命に奮い立たせてむち打って、この位置につけたと言う感じ。シーズン当初の切れは回復していないように思えた。加えて、真央ちゃんの失速の状況で、例の「4回転」をどうするのか。私なら今回はやらないけどね。この人は派手な顔立ちで明るく華やかそうに見えるが、実は気弱で押しはあまり強くなく、アスリート・勝負事には向かないのではないか、と私は考える。その精神的な壁はひとつ越えてはいるが、そこから先、荒川のようにクールに計算できるか、このへんも観てみたい。

もう一人中野ゆかりん。この人は、以前から指摘しているが、ジャンプの時に、かたっぽの足のヒザが曲がったまんま回転している。佐藤信夫コーチは「これは修正の必要はナシ!」と判断しているのだろうが、これが国際試合での技術点の伸び悩みの原因ナンじゃないかなあ。特にヨーロッパの審判などは、バレエの基礎とかの尺度も加味されて測られるのではないのか。良い演技をしても、これではまずいと思うぞ。

でも実は、1番感激した演技だったのが、キムヨナ。「ロクサーヌのタンゴ」静かで清楚な印象のこの人が、こんな情熱ほとばしる表現が出来るとは思わなかった! 演技の合間に、まるで「吠えるような」表情すら見せた。16才なんて冗談じゃない! 私見では村主さんの「トカ・オリージャ」、伝説のおととしのNHK杯でのSPに、匹敵する内容だったと思う。シーズン当初より、明かにパフォーマンスは上がっている。これは、来るかも知れないよ!!

しかし、やはり世界選手権である。顔ぶれもものすごい豪華で、それだけ演技の質も違う。その中に村主選手のいないことの、何と淋しいこと! その場に居なきゃ、話にならない。すぐりん、やっぱりあんた、出なきゃダメだよ。