結氷ゼロの冬が過ぎ

・・・3月になってしまった。暖冬で今年の冬は、我が町でも、積雪ゼロcm、結氷ゼロ日、歴史上初めてであろう。間違いなく地球温暖化は進行している。不気味な黒い影のようだ。

バンドの練習日だった。今年も夏8月を中心に、例の「ダチョウ牧場」とか、すでに4つ5つコンサート予定が入っているそうな。ふええ。で、自分らが主催して、高校生たちに演奏の場を提供するライブも、秋口をめどにやる。公立のホールを使うとなると、3月中におおざっぱな日程を、町の企画課とか教育委員会とかに申請しておかないといけない。すると、もしかしたら、まあダメもとだけど、町の予算から補助が出るかも知れないそうだ。

でも、実は自分、今は数年に一回来るか来ないかの「活字モード=小説読みたい時期」に入っている。読んでいるのは、昨年アニメで話題になった「ゲド戦記」の原作。全6巻。作者アーシェラ・ル=グイン。現在も大御所として元気に君臨するSF界の大御所大姉御作家である。70年代初頭に執筆されたこの作品は、ハリーポッターなどにもかなりの影響を及ぼした「魔法使いもの」であるが、ファンタジーの裏に、当時まだ一般的ではなかったユング心理学の要素や、なんともいえない哲学性というか奥深いものがある。文章も、翻訳からもその格調高さが伝わってくる。むしろ渋い作品であるが、いや、味わい深いものです。