男脳・女脳
・・・・アラン&バーバラ・ビーズ著「話を聞かない男、地図が読めない女」を読んだ。男女の思考行動の違いを、最新の脳の性差とホルモンの研究成果で平易に解き明かし、「男脳・女脳」って言葉を生み、ベストセラーになった本だ。
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確かに、そうだったのかと気づかされることは多い。例えば、
「女の脳は、同時に複数のことが出来るマルチトラックである。ハンズフリー電話で会話しながら料理を作り、歯磨きしながらテーブルが拭ける。しかし、これは男にとっては、きわめて難しい芸当だ」
「他者との会話やささいなしぐさから、相手の感情や気分を察知する……「空気を読む・勘を働かせる」ことも、女の方が得意だ。これは聞く→話すという、言語処理系の脳領域が、男より数倍広いせいだ。その洞察力のせいで、女は魔女にされたり、浮気をことごとく見破っても来た」
「男の脳は、狩猟に適化したせいか、空間把握に優れるが、他の各部の接続は極めて悪い。一つのことしかできない上に、言語能力は女の数十分の一しかない」
・・・とまあこんな調子で行くわけだ。なんだか男はさんざんないわれようだが。で、最後には、お待ちかね「夜の話」までいくわけで(笑)その点で、ご夫婦で読まれるべき本かも知れない。
結論を言えば、あまり良書とは言えないと思う。著者の、ちょっと断定的な物言い、フィジカルばかりでメンタルの奥深さに対する考慮が不足している点が、どうにもこうにもひっかかる。同様のテーマで日本人が著したもののほうが良い気がする。どれがいいかは、わたしもまだ推薦できないけど。
おまけ。ネット上に「あなたの男脳度・女脳度テスト」ってのがある。ご存じの方も多いかも知れませんが、数種類ある中からひとつ、リンク入れておきます。
ちなみに私の結果
■男性脳が中心
あなたは、強い男性脳の持ち主です。あなたは、論理的で分析力に優れ、言葉を厳密に捉え、几帳面で物事を整然と処理します。また一方では強引に話を進めてしまい反感を買うことも。そして、同時にひとつの事しか集中できず、女性との会話の中では、ついよそ事を考えて曖昧な返事をしてしまいがちです。あなたの努力と同時に、相手の方にも理解を求めましょう。
・・・・(TT)