岩城宏之さんの壮絶な死

サッカーが歴史的大敗をきっしたその裏で、壮絶な人生がひとつ終わった。指揮者、岩城宏之さんが亡くなられたのだ。

岩城さんはガンとの闘病をしながら、いや病気になってからの方がなおさら精力的に、指揮活動をなさっていた。テレビで少し放送されたのを見たのだが、大晦日〜新年にかけて、ベートーベンの交響曲9曲全曲を、10時間、オールナイトで演奏するコンサートを、おととし、去年と2度行った。
はっきり言ってキチガイ沙汰である。働き盛りの屈強な指揮者でも後込みするようなこんな企画を、ご高齢な上に何度も手術を繰り返し体はボロボロの岩城さんが、文字通り命を賭けて行っていたのだ。

http://www.tv-asahi.co.jp/hst/contents/special/060106.html

「途中で死ぬかも知れないが、ベートーベンで死ぬなら仕方がない。地球上の人類の一人として本望だ」
・・・音楽は人を、ここまで崇高に出来るものなのか。ただひたすら、敬愛を込めて合掌させていただきます。