静岡のS君ありがとう

・・・・静岡・清水の友人S君宅へ行って来ました。2〜3年に一度、黄金週間の時期に行く恒例行事、もう4回目ぐらいになるのかな。

S君とは大学時代の同級生。当時はお互いの下宿も近くて、親元を離れた貧乏学生同士でしょっちゅう一緒にいた。バンドとかロックとは関係なかったが、彼はとにかく読書家で、専門の仏教学(!)の他にも、ドストエフスキーから萩尾望都まで(笑)読破しているヤツだった。文学に限らず日本史・世界史・民族学・心理学………大学時代から今まで、彼に教授してもらいながら読書の扉を開いていったジャンルの何と多いことか! 今はまっているポールギャリコだって、彼はとっくに読んで「すごい良いぞ」と言っていたし。私がよく日記で書く「ムズイ話」……ああいう風に「モノを見ること、考えること」も、間違いなく彼との交流で得られたモノだ。

今回も、談合・寄り合いをぶっこわした小泉首相は、実は日本人のこころの奥底にある、村落意識をこわし、地方のメンタル面をもズタズタにした「悪政」である、ところから始まり「源氏物語」の、仏教的因果応報を元にした彼の新解釈、から、足利幕府を描いた「太平記」について、その客観性の鋭さ、どの体制への汲みしない当時の作者達の凄さを指摘、今のマスコミやドキュメント・ルポルタージュ作家なんざ足下にも及ばない、という話になり、そういえばギャリコも新聞記者出身だったね、から、ギャリコの話へ行く、という、すさまじい論理の飛び方を展開してきました。ひい。

・・・ま、こういう青臭いことを学生時代からず〜っと一緒に話す友達です(^^;

で、帰り道の電車中で読んだギャリコ「雪のひとひら」これも素晴らしい作品でした。S君との宗教についての話も踏まえて、感想は後日必ず書きたいと思います。

で2。乗り換えの時間、秋葉原に降りてみました。つくばエクスプレス開業後初めて。駅前が小綺麗になりびっくり、あたふたしてしまった。噂の「メイドっ娘店員」も見学してきました。意外と普通。というかもう「ヲタクの街」じゃないね。歩いている人もあか抜けているしね。金髪巻き毛長髪、革ジャン革パン鋲打ちリストバンドが、未だに出没するお隣「お茶の水楽器屋街」のほうが、よほど異常で、居心地がよいっす私は(笑)