鬼も笑うぞエレキ中年

日曜日はバンドの練習だった。

親父バンドにふさわしく「ヴェンチャーズやるべー」となった。ダイヤモンドヘッド、ウオークドントラン、パイプラインと、このへんじゃちょいと当たり前なので「10番街の殺人」をコピーした。「結局大昔のロケンロー、たいしたことはやってないだろ、楽勝」とか言っていた。ところが……。

譜面観て真っ青になった。店長ちがう転調の嵐、とにかく難しいのである。テンポも速い。ドライヴ感がすごい。そのなかで全員の決めリフからぱっと転調するときの鮮やかなこと! こんな風にはとても出来ない。「こんなに高度なことをやっていたのか!」とメンバー全員、改めて「ヴェンチャーズは偉大だ〜」とひれ伏したのであった。

バンドリーダーのS先生のことは前にも書いた。やはり相当なイベント・お祭り好き仕切り好きのようである。
「来年はコンサートやろう。ホール借り切って、この界隈の他のアマバンも出来るだけ呼んで、丸一日やろう。バンド・フェスティバルだなっ!」と、すでに頭の中では青写真が出来ている。鬼も大笑いである。
他のメンバーも乗り気まんまんなのが怖い。S先生はアマバンと、他になんといっても学校のブラバンの指揮・指導をやってきて、趣味もナリワイもコンサートはつきもの、という方。運営など慣れている。他のメンバーも皆、若いときに1〜2回自主コンサートの企画運営をこなした経験者ばかりなので、自信もあるのだろう。

でもねえ、腹が出て足腰弱った中年親父、そんなに走れないぞ(苦笑)

とかいいつつ自分自身も、今ネット上で発表している「オリジナル曲」を、なんとか演奏できないモノかと考えている。皮算用は自分も同じか。