西洋美術の女性礼賛とアイドルブーム


■『日本と西洋の肉体表象』ヌードが生まれた理由
http://bigakukenkyujo.jp/blog-entry-39.html


西洋絵画にヌードが多いのはなぜか。騎士道などにも見られる女性礼賛の伝統はなぜか。ここだけ読んでもなかなか分かりづらいですが。礼賛の裏には隠された女性蔑視と男性の性の欲望があるんですが、それとともに現世を肯定するか否定するか、の考えも大きいんじゃないか。


江戸時代以前の日本は、あんまし現世現存在を肯定する文化ってなかった。極楽浄土に行きたいばっかりでね。美人画なんてのが出てきたのは江戸期も中期以降でしょう。庶民生活が安定し人々がいくらか現世も悪くないと思い始めてからでしょうね。


でも肉体美の礼賛思考は相変わらず無いから、美女礼賛の方法は変化球的、ソフィスティケートされたものになる。それが浮世絵の美人画であり……現代の「アイドルブーム」ではないのかな、と思ってみたりしています。結局ここが言いたいのね。(^^;
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