ブラタモリ的に面白い研究結果


ブラタモリ的に、ちょいと面白い研究結果を見つけた。宮城県沿岸の神社をくまなく調べ、震災で津波被害を受けたか受けなかったかを調査したものだ。


東京工業大の論文。PDFはここ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejsp/68/2/68_I_167/_pdf


津波を免れた神社は、高台とか、地理的に有利な位置に建ってたのが大きい。が、それだけでなく、祀られている神を調べてみると、スサノヲノミコトを祀った八坂神社・熊野神社系統が、地震の被害はあっても、津波被害は殆ど無かったと。津波被害が多かったのは稲荷神社(農業神ウカノミタマ)、五十鈴神社(アマテラス)系統ばかりで、農地などの低い場所に建てられるケースが多かったせいだ、と。


スサノヲはヤマタノオロチ退治以降、水神竜神であり、自然災害の神。であるから、昔の人はちゃ〜んと、そういう神を安全な場所に祀っていた。水害でどこが安全でどこが危ないかをちゃんと解っていた。知らぬは現代人ばかりなり、というオチだ。やっぱ伝説伝承、昔の人は凄かったということだね。(^^;