ぱふゅ・あ〜ちゃんと「パラダイス君」


Perfume・ラジオ「School Of Rock」より「パラダイス君」



・・・また他力本願のぱふゅネタで申し訳ない。この回の放送はファンの間では伝説的に有名な回なのです。2009年5月、代々木体育館公演を終えた後、見に来てくれたファンに三姫が逆電話をして、感想を直に聞くと言う企画でした。そこで当たったのが、沖縄から東京まで、初めて一人でやって来てくれた高校生「パラダイス君」でした。


後は聴いて頂きたいと思います。三姫が感激でむせび泣く回となりました。(TT)


ここに至までの前振りが、実は有るんです。当時あ〜ちゃんは仕事に対して「何のために仕事するんじゃろ?」と、悩んでいました。若くセンシティブな人特有の深い悩みですね。疾風怒濤のブレイクから少し過ぎ、忙しい中でもふっと後ろ振り返る時期でもあったし、大人になって来て色々、事務所の方針に付いて、盲目的に従っている子供ではなくなっていました。問題の「クチパク」についても、どうやら「振りを減らしてでも全曲生歌でやらせてくれ」と直訴したそうです。またプロデューサーの中田ヤスタカに「作詞をやらせてくれ」と頼んで「それはちょっと……」と却下されたりしています。


不安と手応えが不十分なまま代々木公演を終えます。しかし意外な形で直に届いたファンの声に、あ〜ちゃんは我に返ったのでしょう。「自分がやって来た事は、これほどまでに人を動かし、感動してもらえるような事だったのか!」と。


失われた「何のために」を、再確認したのです。


いつの時代のどこの社会でも、若い人が仕事を通じて「自分の存在意義」をつかむのは、結構難しいことなのかもしれません。ましてや現代、企業はますますシステム化され、一人が仕事のすべてを見通せない事も多々有ります。加えてバブル崩壊以降の不景気で、より短期決算利益を求められ、余裕が全くなくなりました。さらに世の中も、「悪しき個人主義」他人にお節介を焼く事が「悪」とされる時代になりました。臭い人生論を真顔で話す大人は煙たがれウザがられます。でも若い人はやっぱり五里霧中なのです。


「この仕事をやって良かった」「ここに居て良かった」と、若い人が思えるように。そういう職場に(家庭も?)していかないといけません。震災を体験した以上なおさらです。これは40代以上の、私たち日本人の命題です。(私自身も頑張ります。)