人生の秋

「人生の秋」に入ったなと、ひしひし思うようになった。

いや、世の中の同世代のお父さん方は働き盛り。サラリーマンで言えば中間管理職クラスで、家庭でも夫として父親として頑張っている世代だ。しかし私は、いろいろあって「負け犬」「結婚できない男」で来てしまった。体調も、一昨年痛めた頚椎の後遺症で歩きがヨレヨレになってしまったし、性格は益々頑固でオタクになって来てるし。仮に女の人と暮らしても三日持たずに逃げられそうだ(苦笑)

時々気が狂いそうに寂しいし、性格もどんどんねじ曲がってくるけど、百歩ゆずってそれをよしとしても(←よしとするな!)知力気力集中力の老化による落ち込みは、どうにも許し難い。記憶力低下はまだしも、問題は集中力だ。自分の一番好きなこと、たとえば作曲とか……をやっているときでも、続かないのだ集中が。せいぜい1時間半かそれ以下。昔はそれこそ、一晩中夢中になってやっていたのに。

それとショックなのは、最近の「音楽と漫画」の流行に、完全に着いていけなくなったこと。最近のはホント、聴いていて読んでいて疲れさえ覚えるくらいだ。これは、作り手としては致命的だし、アマチュアと言ってもやはりイイモノを作りたいと思っているのでその精神にも反する。70年代と開き直っているが、「懐かしい感じですね」と言われるたび実は「ピキッ」と来ている。

とにかく、下りの人生には確実に入った事は確かだ。この「老後」を、何を生き甲斐に、どう下って行くか。まだわからずにいる。