男子フィギュアスケート

ふー。フィギュアスケート男子、見終わりました。
高橋選手は8位。転倒はいたしかたないですね。4回転に挑んで攻めた結果ですから。この選手は、ただのなにげない滑りとか、ちょっとした手の振りとかにも、何ともいえない魅力がある。だから、見栄えのする欧米の選手に混じっても、何とか勝負になる。今後、得意のシャープなステップにますます磨きをかけて、ライバルの織田くんとともに、がんばって欲しいと思います。

しかし、優勝したプルシェンコ……このひとだけもー別世界ですね。唖然としてしまう。「え?  今の4回転だったの? 3回転じゃないの?」という回転の速さ、スローで観るとちゃんと4回回っている!(@@)普通の振りのときの風格、余裕のぶっこき方といい、憎たらしすぎます。あまりにも完璧すぎて人間味が伝わってこないほど。だから、私は、スイスのランビエール選手とかのほうが好きです。でもまあ、競技としてはこの人に金メダルで、文句はありませんが。

女子もペアもそうですが、特に男子フィギュアと、次に始まるアイスダンスは、自分は、一昔前の選手の方が好きでした。アイダンスでは英国のトービル&ディーン組とか、男子シングルスではフランスのフィリップ・キャンデロロ選手とか、テクニック的には現在の基準より低くても、舞踏として表現として、伝わる、感激させる度合いは、現在のトップ選手たちより高かったと思います。女子の話になりますが、私が村主章枝選手を応援するのも、ひとえにその舞踏性・演劇的表現性ゆえです。演劇的と書くと薄っぺらくなるけど、うそっぱちの演技は必ず見破られて通用しない。3回転4回転と技術偏重の悲しい競争の中、舞踏とスポーツの狭間で、どんな結果が出るのか。首を長くして待ちたいと思います。